前職（大塚商会）では基幹業務システムの営業、導入支援に３８年間従事し、約５００社の立ち上げを経験。本部に異動後は製造業を担当し、主に生産管理システムの導入に注力。当時、中小製造業の社長さんに「ご導入いただいた生産管理システムは効果が出ていますか」と質問すると大抵の方が６０％くらいとお答えになる。その理由は「受発注、売掛買掛管理はできているが、肝心の部品在庫、工程管理、原価管理などの収益に直結するような業務については、思うように利用できていない」からだった。この話を聞いて、「ここをなんとか解決しないと、今後、生産管理システムの導入を推進していっても、宝の持ち腐れを増やすだけだ」と確信し、「実稼働主義」を提唱。実稼働主義とは、導入して、ただシステムを稼働させるだけではなく、導入の目的（例えば、在庫削減３０％、納期短縮５０％、原価低減１５％など）を実現することを意味している。これは非常に重いテーマだった。なぜなら、システムの機能だけでなく、お客様の導入体制にも大きな課題が内在していたからだ。企業の業務体制の変革も必要な実稼働主義に取り組むこと１５年。結果は、年商５０億以下の生産管理システムで国内シェアＮｏ.１というお客様の評価に繋がった。

実稼働主義を成功させてきた経験を、今後は年商５億以下の小規模製造業に生かしたいと考えています。
経営リソース（ヒト、モノ、カネ）が一層厳しいこの企業層で、どうしたらＩＴ化を推進して、経営効率を上げられるか、皆様と一緒に解決の道を探っていきたいと思います。

前職での実稼働主義への取り組みについては以下をご参照ください。

働き方改革を実現する生産管理の実稼働とは（前編） | 大塚商会のERPナビ
働き方改革を実現する生産管理の実稼働とは（後編） | 大塚商会のERPナビ
東大×大塚商会　対談セミナーレポート「経営者がシステム検討する前に考えておくべきこと」 | 大塚商会のERPナビ
繰返加工型の生産管理に特化したパッケージシステム「生産革新 Ryu-jin」の誕生ストーリー | 大塚商会のERPナビ