IT、DXで中小企業に競争力をつけたい、と起業を決意

皆さん、このコラムのタイトル通り「馬鹿じゃない?」と思われますよね。自分自身も30歳40歳代の頃は当然そう思っていました。住宅ローンと教育ローンに追われながら、「定年後はゆっくり遊ぶぞ!」と、その日を夢見て頑張っていました。しかし、定年が間近に迫ったら、自分の中に「日本の中小企業を強くしたい」という気持ちが生まれてきて、起業を決意しました。「その歳になって起業なんて、馬鹿じゃない?」「現役を終えて少しのんびりすれば?」と言われ、迷いと不安もあったことは事実です。それなのに、どうして自分はこの道を選んだのだろうか。これからの「成功」への期待も込めて、自分の思いを文章にしてみようと思います。

困難を乗り越えた時の達成感を味わいたい

私は今年3月26日の株主総会にて、役員定年65歳任期満了で退任しました。普通なら、ここからは現役時代にはできなかった趣味に没頭し、ボランティアなどに参加して社会貢献し、第二の人生をゆっくり送る年齢なのだと思います。それなのになぜ、平穏無事の生活を選ばずにリスクのある起業をしてしまったのでしょうか。自分の生い立ちや性格を考えてみると、これしか選択肢がなかったのだと思います。以下に、この挑戦に至った理由を挙げてみます。

第一の理由は、今まで培ってきた経験を活かして社会に貢献したいと思ったからです。そして、会社員卒業後も、別な形で一生懸命に頑張っている姿を後進に見せたい、夢を実現したいなら年齢に関係なく挑戦できることを世に示したいと思ったからです。私は会社員人生の中で、常にリスクを取る選択をしてきました。コピー機全盛の時代に、将来はコンピューターの時代が来ると考えて部署を移動し、厳しい時期を耐えてSI部門の売上を大きく伸ばしました。高額の生産管理システムを稼働させるため、お客様に怒鳴られるのを覚悟で業務プロセス改革の提案をしたこともあります。「成功を得るためにはリスクを取ることが必要」「困難を乗り越えた時の達成感こそ仕事の喜び」「たとえ失敗しても挑戦したほうが楽しい」ということを経験からよく知っているので、今回も大きな不安を乗り越えて、リスクを取る選択をしたのだと思います。

第二の理由は、健康上の不安が全くなく、まだまだ仕事で頑張れる自信があったことです。私はスポーツ以外に趣味がないので、定年後に趣味を活かした時間を過ごすという人生設計ができませんでした。

第三の理由は、会社にいるときに決めた私のポリシーにあります。「定年後は会社の活性化のために次の世代にポストを譲り、潔く去るべき」と常々思っていたので、新しい目標ができたのだから、自分の力で会社を興そうと決めたのです。

私がやりたいことは、「IT、DXによる中小企業の活性化」です。この実現には多くの困難があることは分かっています。しかし私は、会社員人生の中で、困難を乗り越えた時の達成感を何度も味わってきたので、今度はカクタルで自分の夢を実現する達成感を味わいたいと思っています。

では、そのためには何をすべきでしょうか。そのことを考えて行き着いたのが現在の事業モデルです。次回は、なぜ現在の事業モデルを選んだのか、その理由について書きたいと思います。

(株)カクタルの新事務所。狭いけど快適です。ベランダにはお客様から頂いたポトスが元気にスクスクと育ってます。すごく可愛がってます。